そしてさらに、クアドリフォリオの場合はその先に、「RACE」というモードがある。これは車両制御安定装置を解除して、サーキットなどで存分にそのポテンシャルを発揮するモードとなる。つまりDモード、RACEモードともに、アルファ・シャシー・ドメイン・コントロールによって、車両の電子制御システムは統合制御され、その状況に応じて最高のパフォーマンスを発揮してくれるわけだ。
RACEモードは公道では使うシーンがないが、Dモードはワインディングなどで使えば、クアドリフォリオの走りに一層の輝きを見せてくれる。この時、アクセルを踏み込めば、極めて官能的なサウンドが響き渡る演出もなされており、アクセルオフではミスファイアリングシステムによってバラバラと弾けた音を立てるほどで、まるで別のクルマになったかのような熱さを感じさせてくれる。
そしてDモード、RACEモードともに、アルファ・シャシー・ドメイン・コントロールによって、車両の電子制御システムは統合制御されており、その状況に応じて最高のパフォーマンスを発揮してくれるわけだ。
それにしても通常、これほどのハイパフォーマンスモデルだと、パワー&トルクを効率よく路面に伝えるために、車を上から押し付けるようなサスセッティングになる。
ライバルとは一線を画すサスペンションセッティング
実際にライバルともいえるメルセデス「AMG GLC63S 4MATIC+」などはその典型ともいえる1台で、ビタッとタイヤを路面へ押し付け接地させ走る感覚が強い。とにかく押さえ込むことで車両を安定させて、大パワーを路面に伝えて走るという感じだ。
しかしながらクアドリフォリオは、そうしたライバルとは一線を画すサスペンションセッティングとなるのがユニークなところだ。ライバルがタイヤを路面に押し付けるのに対して、クアドリフォリオはボディを軽やかに動かしてタイヤを最適接地させる感覚が強くある。
なので、ロールなどはスポーツモデルらしく抑え込まれているものの、それでもコーナリング時にはボディをある程度動かし姿勢を変化させてことで駆け抜けていく仕立てなのだ。そしてこのボディの動きとともにタイヤを接地させて大パワーを路面に伝えていく。だからライバルに比べると、これほどのハイパフォーマンスモデルなのに、ヒラリとした身のこなしを感じるのである。
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