週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #さとり世代は日本を救うか?

「インスタ映え」にイラつく若者たちの新展開 「いいね!」獲得への道はより複雑・高度に

11分で読める
  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授
2/5 PAGES
3/5 PAGES
(2)非日常的な場面で、日常感を出すパターン
ディズニーランドにて。モンスターズインク アトラクション前にある車に轢かれている風の写真(写真:筆者提供)

一方、ただかわいく写っているプリクラや自撮りだけではなく、あえて面白いポーズなどをするなど“楽しさ”を重視した投稿をしている人が増えています。

国内のテーマパークなど、行きやすいけれど非日常の場でよく見られます。非日常な空間で、コミカルで気取らない姿をあえて写しています。日常的な仲の良さが伝わるうえに、格好つけない等身大の姿のため、嫌みがありません。

コミカルな投稿をしている女子高生Cさんに話を聞くと、

「印象深い写真を撮りたかったのでこのポーズにしました。かわいさより面白さを求めてみた」とのこと。

ほかの女子高生にも話を聞いたところ、インスタ映えをする場所で、あえて格好つけない、ポーズをしている若者は増えているそうです。インスタ映えを狙いすぎて嫌みにならないよう気をつけている様子がうかがえます。

Cさん自身も「流行のポーズやみんなと少し変わったポーズなどをするように心がけている」とのこと。 “楽しさ・面白さ・ふざけた感じ”を交えることでより好感度が高いインスタグラムを作っています。

あえてネタに振り切った投稿

世界の渡辺直美タイプ

普段は行けないような高級で非日常的な世界(海外旅行や高級レストランなど)のなかで絶対にインスタ映えするスポットやモノを使って、「あえて」ネタに振り切った投稿をする人たちもいます。

グアムのプールにて。海とプールが繋がって見えるかのような写真。フードとサングラスを身につけ、てるてる坊主風にして、あえてちぐはぐに(写真:筆者提供)

彼らはインスタ映えする場所・モノの中に、変顔・変なポーズ・変な服装などを組み合わせて“ちぐはぐな要素”を取り入れます。

インスタ映えを明らかに狙った構図やキメ顔をした写真を投稿すると、狙っていることが表に出すぎてウザいと思われてしまわれがちです。そこで投稿に若干“崩し”を入れながら、楽しさをアピールしつつ、さりげなくすてきさをアピールするという工夫が生まれています。

嫌みな投稿にしないためには、それを緩和するような、面白いネタに振るなどの工夫が必要になります。

次ページが続きます:
【インスタ映えするモノを持っていたとしても】

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象