さらに現在、CMOSイメージセンサーの一部生産を委託している富士通の三重工場にも不信感を募らせている。富士通は三重工場を大手ファンドリーの台湾TSMCへ売却交渉を進めており、もし実現すれば技術流出のおそれがある。ソニーはリスクを分散する上でも、新たなパートナーを求めている。
ただし社内は一枚岩ではなさそうだ。より生産現場に近い幹部たちは鶴岡工場の買収を考えている一方、経営上層部はファンドリー委託の形態を模索している。数年後もソニーがトップシェアに君臨し続ける保証がないからこそ、経営幹部はリスクと出資額を少しでも抑えたいのが本音。鶴岡工場の生産ラインを転用するには一部装置を買い足す必要があり、300億円前後の出費が生じる可能性がある。
任天堂の不振で稼動率が低下
一方のルネサス。8月2日には、鶴岡工場をはじめとする甲府工場や滋賀工場などの閉鎖を発表した。鶴岡工場は任天堂のゲーム機向け半導体が主力だが、「Wii」「WiiU」の販売不振を受けて工場稼働率は低下が続く。
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