青山墓地が最安値427万円でも大人気のワケ

死ぬ前に知っておきたい「お墓とお金」の話

その一方で、永代管理(供養)墓といった自治体や寺院が永代にわたって管理(供養)する永代管理(供養)システムを採用している墓に、人気が集まっています。お墓のカタチや納骨方法は多様で、納骨堂タイプもあれば、シンボルとなるオブジェがメイン石塔になっているものもあります。納骨方法は、ほかの人と一緒の集合タイプもあれば、個別タイプもあります。

石塔の代わりに樹木をシンボルとする「樹木葬墓地」も、その多くは永代管理(供養)を前提としたお墓。永代管理(供養)墓の費用は一人あたり(一柱あたり)20万円から80万円。数名分の遺骨がある場合は、一般墓所よりかえって割高になってしまうというデメリットもありますが、ニーズの高まりは衰える気配がなく、今後もさまざまなタイプの永代管理(供養)墓が現れると予想されます。

お墓が売れない理由3 お墓に対する「価値観」の変化

終活セミナーやお墓のセミナーなどに参加している人たちに「お墓はどのようなタイプが良いですか」とアンケートを取ると、「お墓はいらない」「海への散骨でいい」という声が年々増えています。

お墓は負担だと感じている人が多い

お墓参りに関する意識調査(2016年、楽天リサーチ)によると、「お墓参りは積極的にするべきである」が71.0%と、お墓を大切に思っている人が多い一方で「将来、自分のお墓のことで子や孫に迷惑をかけたくない」が79.6%と、お墓は負担だと感じている人が多いという結果が出ています。

実際、「遠方にお墓があって墓参りできない」「先祖代々の墓を守っていくことが負担」という理由で、「墓じまい」を検討する人も増えています。

「〇〇家の墓」とメインの石塔を建てて一族がその下に入る承継墓は、そう古い歴史があるものではなく、明治以降に普及した「家制度」によって確立したものです。このような承継を前提としたお墓は、変化の激しい現代社会においてもはや適合しないシステムなのかもしれません。

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