これで幕引き?楽天日本一セール問題 "超高値"のiPhone、シュークリームはお咎めなし

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「もっと厳格にやるべきだったと思う」と述べた三木谷社長

11月7日の決算説明会では、”不当表示”は楽天の審査プロセスを通過していない店舗が勝手に行っただけと説明していた三木谷社長。しかし、今回の調査結果で、楽天側のルールにも“不当表示”を許してしまう落ち度があったことがわかった。「楽天市場は性善説をベースにしてきており、それが良さでもある。 しかし、ルール自体が少し甘かった。もっと厳格にやるべきだったと思う」と三木谷社長は反省の弁を述べた。

まずは目視でチェック体制を強化

抜け穴をふさいだ厳格なルールで運営するためのシステム改善には、しばらく時間がかかる。それが出来上がるまでは、目視でのチェック体制を強化するとした。

さらに、今回の日本一セールにおける“不当表示”に関しては、問い合わせの電話窓口を設置。三木谷社長は「今後は人手をかけて商品の価格のモニタリングチームを作り、常軌を逸脱した高い値段を設定していないかチェックしていく。われわれだけでは不完全なので、顧客からの問い合わせ窓口も設けて情報収集する」と説明した。

「本当に申し訳ない。今後ますます楽天市場で安心してショッピングができるよう、一層努力したいと思う」と述べて会見を締めくくった三木谷社長。言うまでもないことだが、ネットは対面販売ではないため、正確な価格表示こそが信頼の基本だ。それだけに、徹底的な改善が必要だろう。

(撮影:尾形文繁)

長谷川 愛 東洋経済 記者
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