フォレスター「e-BOXER」乗ってわかった実力 ハイブリッド仕様はガソリン車と何が違うか

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そんなフォレスターが5代目にフルモデルチェンジ。今年3月のニューヨーク国際オートショー2018での世界初公開を経て、4月の北京モーターショー2018ではモーターアシストを活用したユニット搭載を発表した。そして日本向けは正式発売前の5月18日から予約開始された。

累計受注台数は、9月13日時点で1万3282台。月間販売計画2,500台に対し5倍を超える受注実績で、この台数の約4割を占めるのが、新型でフォレスター初採用の「e-BOXER」と呼ばれるハイブリッドモデルだ。

e-BOXER搭載モデルに一般道で試乗

そんな5代目フォレスターは7月19日に正式発売されたが、e-BOXERのみ発売が9月14日と遅れていた。今回、発売に合わせて一般公道で試乗することができた。すでにガソリン車のインプレッションはさまざまな自動車メディアで掲載されているため、今回はe-BOXERに特化してお届けしよう。

フォレスターのガソリン車はベーシックな「ツーリング」、アクティブな「Xブレイク」、豪華装備の「プレミアム」の3タイプが設定されるが、e-BOXERは「アドバンス」のみとなっている。

エクステリアは大ヒットモデルということで冒険はせずキープコンセプトながらも、スバルの新デザイン言語「ダイナミック&ソリッド」とフォレスター独自の「モダンキュービック」の考えが盛り込まれ、実際のデザインは先代とは似ているようで似ていない。

エクステリアは従来モデルのイメージを踏襲しつつも、新しさを出している(写真:SUBARU)

ガソリン車は使い倒せるカジュアルさがウリだが、アドバンスはピアノブラック調塗装+メッキ加飾のフロントグリル&フロントフォグランプカバー、メッキ加飾のフロント&リアバンパーガード+サイドクラッディング、メッキドアハンドル、光輝ウィンドウモール、サテンメッキドアミラー、専用デザインの18インチアルミホイール(ダークメタリック塗装&切削光輝仕様)などヒカリ物をプラスすることで、嫌みなく“華”をプラスした印象だ。ちなみにルーフレールはOP設定となる。

インテリアはインプレッサ系のインパネ周りをベースにしながらも、コクピット感覚を強める高めに配置されたセンターコンソールやリアルさを目指した加飾やステッチなどを効果的に用いることでSUVらしさを演出。アドバンスはさらに光輝シルバー加飾付ピアノブラック調シフトパネルや2連ダイヤルタイプの空調コントロールスイッチなどエクステリア同様にヒカリ物をプラス。OPで本革シート+表革巻インパネ&センタートレイ、ソフトパッドタイプフロアコンソールリッドが選択可能だが、アドバンスだけセレクト可能なブラウン内装を用意している。

このブラウン内装はこれまでのスバル車にはない落ちつきと品があるコーディネイトで、デザイン/質感ともに大きくレベルアップしたインテリアをより引き立たせている。ただ、相変わらずガッカリなのはディーラーOPのみの設定のナビゲーション。北米仕様ではハーマンカードンのプレミアムオーディオが選択できるのに……。

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