中国の10月輸出は前年比5.6%増 予想外に減少した9月から、再びプラスに
[北京 8日 ロイター] - 中国税関当局が8日発表した10月の貿易統計は、輸出が前年比5.6%増加し、予想外に減少した9月から増加に転じた。輸出の伸びはエコノミスト予想の3.2%増を上回った。
中国共産党第18期中央委員会第三回全体会議(三中全会)の開幕を前に、中国経済の基盤の安定を示唆する新たな材料となった。
10月の輸入は前年比7.6%増加し、貿易収支は311億ドルの黒字となった。エコノミスト予想は、輸入が8.5%増、貿易収支は239億ドルの黒字だった。
RBSのエコノミストであるLouis Kuijs氏はリサーチノートで、中国の輸出について「韓国や台湾の輸出が改善したことと合わせると、決定的ではないものの、世界の需要の勢いがある程度持ち直している状況を示している」と述べた。
中国の9月の輸出は増加予想に反し、前年比0.3%減少していた。
今後の注目は、9日発表される10月の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)、鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資となる。これらは経済の健全性をより鮮明に示す指標とされる。今年半ば以降の数字は、減速が続いていた中国経済が勢いを取り戻しつつある状況を示している。
輸出は年初来、中国の経済成長の足かせとなっている。海外需要の低迷、元高、人件費上昇が中国製品の海外での売り上げに響いた。
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