「徹子の部屋」の花を生け続ける女性の生き様

「消えもの」を担当して50年

後輩や部下を育てるのが苦手という女性も多いが、石橋さんは断然、褒めて育てる派だという。

“花は私の人生そのもの”

「子育てでもそうでした。結局、人は自分で考えて、習得しなければ伸びません。いちばんの育成方法は、“いい手本を見せること”

『「徹子の部屋」の花しごと』石橋恵三子/著産業編集センター 1404円(税込) (書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

難題が起きてもあきらめず、伝わる誠意も持って仕事をする姿勢を近くで見せていくこと。あとは、“自信を持ってやりなさい。やり直しはできる”と、任せて励ますことです」

人生を大きく変えた花との出会い。“花は私の人生そのもの”と語る石橋さん。

「花には季節を感じ、人の気持ちを癒し、元気にする力があります。直接の声は聞けませんが、全国のお茶の間に花を届けるこの仕事に誇りを持ちながら、これからも毎日、笑顔で張り切って花を飾っていきます」

取材日は猛烈な強風のあいにくの天候にもかかわらず、屋外での撮影にも笑顔で応じてくれた石橋さん。サービス精神も旺盛で取材中に秘書の方から“あ、そのお話はNGで(笑)”などと制止を受けながらも、楽しいエピソードをたくさん聞かせてくれた。彼女が持つ明るさ、仕事への誠意ある姿勢は、77歳という年齢を忘れさせる。こんなふうに年を重ねたい、と素直に思わされる、素敵な女性だった。

(文/松岡理恵)

<プロフィール>
石橋恵三子(いしばし・えみこ)
1940年生まれ。東京生まれの江戸っ子。消えもの一筋50年。日本のテレビ開局後の黎明期から、番組作りを支えながら、テレビとともに生きる人生を歩む。『徹子の部屋』第1回から、その日のゲストに合わせて花を選び、フラワーアレンジメントを担当。花を生けた回数は1万回を優に超えている。Instagram「emiko.i.flower」で、日々の花日記を更新中。
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