どんどん「迷宮化」新宿駅の工事いつ終わる? 今は東西自由通路の工事中、その次も控える

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小田急新宿駅に隣接して建つ小田急百貨店新宿店(撮影:尾形文繁)

小田急新宿駅も当初は8両編成までの対応だったが、こちらも手狭になったため、2層構造への工事が完成して6年しか経っていない1972年、10両編成対応工事に着手。地下にあるホームを延伸するため隣接する南新宿駅の移動まで含む大工事となり、1982年に全ホーム10両対応の現在の姿となった。

1960年代半ばにおおよそ現在の形に近づいた私鉄2社の新宿駅だったが、それでも手狭で、その後も20年以上拡張に追われつづけたのだ。

ホームが増えたJR新宿駅

私鉄の新宿駅改良工事が一段落すると、今度は国鉄新宿駅に大きな変化の時期が到来した。1984年には南口付近にあった貨物駅が廃止された。現在、タカシマヤタイムズスクエアとなっている場所だ。

貨物駅の廃止後、1986年には前年に開業した埼京線が貨物線を使用して池袋から新宿まで延伸。これに伴い、新たに専用のホームが東側に設置された。現在の1番線・2番線だ。現在は1~16番線まで計8本のホームがあるJR新宿駅だが、埼京線のホームが新設されるまでは5本だった。埼京線の乗り入れを皮切りにホームが増えていったのだ。

続いて1991年には、新たに運行を開始した「成田エクスプレス」用のホームとして3番線・4番線ホームが誕生。2003年には現在「成田エクスプレス」などが使用している5・6番線ホームが設けられ、中央線特急ホームとして使用を開始した。

ややこしいのは、ホーム増設に合わせてそれぞれの番線も変わっていったことだ。最も西寄り(小田急線側)の山手線外回りと中央・総武線各駅停車三鷹方面行きが発着するホームは現在では15・16番線だが、埼京線ホームが新設された1986年より前は9・10番線だった。ホームが増えるのに合わせて数字が増えていったわけだ。

また、特に中央線快速と特急は使用するホームが何度も入れ替わり、より複雑さを増している。このように複雑なホームの移動などが行われたのは、新宿駅をまたぐ国道20号の跨線橋架替工事が行われたためだ。老朽化への対応と道路の拡幅を目的とした工事だったものの、線路上をまたいでいることから鉄道にも影響が出た。中央線特急のホームが2003年に仮設ホームへと移転して以降、中央線などのホームが何度も入れ替わったのはこの工事の関係だ。

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