東京の夏が「昔より断然暑い」決定的な裏づけ 過去140年の日別平均気温をビジュアル化
このヒートマップは、夏期(6月から9月)の東京における過去140年間の日別平均気温を表したものだ。横軸は月、縦軸は年(1876年から2018年)を示している。つまり、ヒートマップの下に行くほど現代に近づく。それぞれのセルの色はその日の平均気温が色で表現されている。
「18度未満」「18度以上20度未満」「20度以上22度未満」……「30度以上」と、2度刻みで青から黄緑・黄色を経て赤へと変わっていく。たとえば平均気温が20度なら黄緑、31度なら濃い赤となる。元データとなる日別の平均気温は気象庁のウェブページから入手した。ヒートマップの描画にはP5.jsと呼ばれるJavaScriptライブラリを用いている。
1920年代から徐々に上がり始めた
ヒートマップを見ると、夏の気温は1920年代から徐々に上がり始めたことがわかる。特にその傾向が顕著になったのは1960年代から1970年代にかけての高度成長期だ。1990年代に入ってからは、7月の前半から平均気温が30度を超える日も珍しくなくなる。
一方で、冷夏として知られる1980年付近や1993年では、帯が入るように前後の年と色が変わって見える。逆に記録的な猛暑で話題となった2010年も同様だ。また、気温の上昇と合わせて、暑さのピーク期間が長くなっていることが読み取れる。特に2000年代後半からは9月に入ってからも平均気温が30度を超える日があり、厳しい残暑になっている。
年によって変動はあるものの、夏の暑さが徐々に厳しくなっていることは疑いがない。炎天下での運動を避ける、室内ではエアコンを使うなど、最大限の注意が必要だ。
【2018年7月23日11時45分追記】 初出時「最高気温」「平均気温」の表記が混在していたため修正しました。正しくは「平均気温」です。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら