副業解禁時代「ライター」で稼ぐという生き方 子育てや家事と両立、会社勤めでもできる

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しかし、フルタイムの会社員とライター業とのパラレルキャリアは、決して楽なものではありません。

「毎朝10時に出社して、19時まで仕事をしています。社内外向けの広報資料を作ったり、社長(家入一真さん)が登壇したイベントレポートをチェックしたり、社内にいる時はパソコンに向かって何かを書いていることが多いですね。ライターとしての仕事は、20時以降もしくは週末を取材や原稿執筆に当てるのが基本です。体力的に0時までには寝たいタチなので、そのペースを崩さない範囲で依頼を受けるようにコントロールしています」

副業を始めた当初は、自身の適正な仕事量がつかみきれず「おもしろそうな仕事を片っ端から引き受けてしまい、寝不足で出社することもありました」と語るたけべさん。現在は兼業ライターとしてのキャパシティーを踏まえ、あくまでCAMPFIREの仕事を本業として、優先順位を間違えないよう心掛けていると語ります。

ライターとの兼業で大きく広がる視野

では、ライターとしてのモチベーションや目標はどこにあるのでしょうか。

(写真:news Hack by Yahoo!ニュース)

「私はもともと文学部出身で、文章を書きたい欲求が人一倍強いんです。なので、こうしてライターとして仕事をさせてもらうこと自体がうれしいですし、1つの仕事をしているだけでは得られない発見や出会いが多々あることを実感しています。また、ライターとして出会った方からクラウドファンディングの相談を受けるなど、本業にプラスの影響も少なくありません。最近はだいぶ二足のわらじの履き方を覚えてきたように思います」

CAMPFIREは2018年で創業8年目を迎えたベンチャー企業。現在、社員数は80人を超え、人員が確保されているため、過度な残業や休日出勤はないのだそう。副業を推奨する社風とともに、こうした環境がたけべさんのライター活動を後押ししています。

「うちは副業OKというより、むしろ『どんどんやりなさい』と言ってくれる会社なので、同じように兼業ライターをやっている同僚と情報交換することも多いです。将来的にはウェブだけでなく紙のメディアにも活動の場を広げていきたいですし、新たな執筆ジャンルも開拓していきたいですね」

いつかライター専業になる可能性も否定しないたけべさん。しかし、現在の本業はあくまでCAMPFIREの仕事であると明言します。

「今は会社が急成長しているタイミングで、広報として働く毎日がとても楽しいです。今やるべきことをしっかりやった先に、いつかライターとして独立する未来があれば楽しいですね」

(取材・文/友清 哲、編集/ノオト)

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