BMW MINI「最強仕様」乗ってわかった実力 ジョン・クーパー・ワークスは何がスゴいか

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インテリアは操作系スイッチレイアウトの変更など細かい変更がメインだ。具体的にはシフトレバー根元にあったドライブモード切り替えダイヤルはセンターパネルのトグルスイッチ内に移動。また、ナビを含めたインフォテインメント機能もタッチスクリーン式へアップデートされるなど、利便性や使い勝手がアップされている。

日本仕様のATは今回のマイナーチェンジで6速→8速に変更されている(写真:BMW)

エンジンは吸排気系、タービン、エンジン内部など専用アイテムにより231馬力/320Nmのパフォーマンスを誇る2L直噴ターボを搭載するがスペックは変更なし。トランスミッションはMT/ATが用意され、日本仕様のATは今回のマイナーチェンジで6速→8速に変更されている。

一方、フットワーク系はスポーツ性能を引き上げた専用スポーツサスペンションやブレンボと共同開発のブレーキシステムなどには、“正式”な変更アナウンスはない。

JCWの“真”の実力

すでに日本でもメディア向けの試乗会が実施されているが、今回は韓国・江原道麟蹄郡にあるサーキット、インジェ・スピーディウムで開催された「ミニJCWチャレンジ」と呼ばれるイベントで試乗した。サーキット走行はもちろん、ジムカーナやドラック体験などを通じてJCWの“真”の実力を味わってきた。

インジェ・スピーディウム(1周約3.9km)は起伏に富んだレイアウトが特徴で、日本のサーキットに例えると仙台ハイラインド(現在は営業終了)に近い印象だ。比較的Rのきついコーナーが多いが、ストレートエンドは急勾配でその先に高速の1コーナーがあるなど、なかなかチャレンジングなコースである。

実際に乗ってみたらどうか?

いちばん驚いたのはハンドリングだった。以前から操舵時の応答性も高く、絶対的なスタビリティがあったものの、ミニ=ゴーカートフィーリングを意識しすぎて操作に対する動きが機敏で、結果的にコーナリングの一連の動作に連続性が欠けていたのが残念な部分の一つだった。しかし、新型はワクワク/ドキドキはそのままにハンドリングに連続性が備わったことでクルマをより信頼できるようになっている。

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