退職後の「不健康な孤独」を避ける4つの方法 孤立を深めないようにする生き方はある

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「結果は驚くべきものだった」

退職した人たちが感じる孤独が、感情面に及ぼす影響は明らかだ。孤立して誤解されていると感じ、他人との交流に意味が感じられない状態だ。

だが孤独は、家計にも影響を及ぼす。

医療費を例に取ってみよう。

孤独は1日15本タバコを吸うことに等しい

「孤独を感じている人の方が、健康状態が悪い」と、ネメセック氏は指摘。「心臓病やがん、糖尿病や鬱(うつ)病、薬物中毒などの悪化と、孤独を関連付けている研究はたくさんある。実際のところ、健康面で言えば、孤独は1日15本タバコを吸うことに等しい」

戦略的で意思の強い人ならば、年を重ねるにつれて社会的に孤立を深めることを予防するために実践できる方法がいくつかある。

ファイナンシャル・プランナーは、以下の4つの方法を提唱している。

①退職者コミュニティーに引っ越す

退職者向けに開発されたコミュニティーは、社会的にはからかいの対象となることも多く、テレビの人気コメディードラマにも、主人公の両親がこのようなコミュニティーに家を買うエピソードが登場している。

だがフロリダ州の「ザ・ビレッジズ」と「サン・シティー・センター」のような大規模コミュニティーでは、「毎日ほぼ毎時間ごとになんらかのグループ活動が行われていて、いつでも参加できる」と、同州セミノールのファイナンシャル・プランナー、ホリー・ドナルドソン氏は言う。

退職者コミュニティーは、退職後も自宅でそのまま生活を送ることに対する有力な選択肢となる。住み慣れた自宅の居心地の良さは当初は魅力的に映るかもしれないが、身体的な不自由がある場合などでは特に、最終的に非常に孤独になる可能性がある。

②働き続ける

もしあなたが働くことが好きで、いまの職場に定年がないならば、ぜひとも出社し続けよう。職場を通じた人間関係を維持し、頭の働きをシャープに活発に保つことができるのが第1の利点だ。

2つめの利点は経済面だ。数年余分に働き続けるだけで、確定拠出年金(401k)をさらに積み上げることができ、何も取り崩さずに、年金の需給開始を遅らせて受給額を引き上げることができる。それだけで、退職後の資金はだいぶ余裕ができるだろう。

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