サッポロがいまSNSを強化する意味 オラクルイベントで見えたソーシャル攻略法

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タイムリーなキャンペーンを実施

ハロウィンのキャンペーン、ツィッターにも同時配信される

新アプリを活用した本格的なソーシャルでのイベントが、サッポロビールの販売するワイン「ミティーク」のキャンペーンだ。9月24日に第一弾の「デュオ・ミティーク(赤)プレゼント」を実施、スマホ経由中心に多数の応募を集めた。続く第二弾は、10月8日から始まった「ミティーク×ハロウィンフォトコンテスト」。ここでは、新サービスの写真投稿、表示機能がフルに活用された。ミティークとハロウィン写真を撮ってもらい投稿してもらうというもので、11月5日が締め切りとなっている。まだ受付中だが、応募者によってさまざまにデコレートされたミティークの写真が随時一覧されている。

ただ、写真を撮影してもらう際にアルコールメーカーらしい縛りもある。まず、この種の写真で人気の高い動物入り写真は動物愛護の観点から掲載できない。また、子どもなど未成年者も未成年飲酒防止の観点でダメだという。実際、ペットと写した写真の投稿はあったものの、泣く泣く非採用にしたとのことだ。アルコール業界は、テレビCMも18時以降でないと打てないなど規制は多い。そのなかで、ファンをいかに増やすか、ソーシャルが、その最前線に位置づけられている。

オラクルSRMには今後、言語解析機能も追加される予定だ。買収したコレクティブインテレクト社の技術で英語版などではすでに出ており利用できるが、日本語化は少し時間がかかるようだ。ソーシャル上で語られるコメントの中身を分析するもので、現在の「いいね!」やコメントの件数というベースから、ネガティブなコメントかポジティブなコメントかの分類も可能になってくる。企業のソーシャル活用はますます進む可能性がある。

山内 哲夫 東洋経済 記者

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やまうち てつお / Tetsuo Yamauchi

SI、クラウドサービスなどの業界を担当。

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