「得意先からのセクハラ」はどう対処すべきか

断ったら取引停止かも…会社はどうする?

取引先からのセクハラ被害に対して、被害者はどのような手段を取ればいいのか(写真:つむぎ / PIXTA)

セクハラの中でも、対処するのが難しい「取引先」からのセクハラ被害。同じ社内でのセクハラよりも、相手が相手だけに、対応に苦慮して泣き寝入りしてしまう人もいるようだ。

弁護士ドットコムニュースの法律相談コーナーにも、取引先からのセクハラに悩む方から、複数の相談が寄せられている。

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

ある相談者は、取引先のオーナーから「身体を触られたりキスを要求」されていたそうだ。はっきり断ったところ、取引を一方的に止められてしまった。

また、別の相談者は、取引先とのお酒の席で、取引相手から「魅力がない、胸を手術した方がいい」などと言われ、非常に不快な思いをしたと打ち明ける。ところが、女性の上司は、同席しているのにも関わらず、笑って聞いているだけ。セクハラの加害者に対してだけでなく、この上司の対応にも絶望してしまったようだ。

このような「取引先からのセクハラ被害」に対し、被害者はどのような手段を取ることができるのか。黒栁武史弁護士に聞いた。

上司に相談しても取り扱ってもらえなかったら

被害者はまずどのような手段を取ればいいのか。

「そもそも被害者の勤務先には、セクハラ被害について適切に対処する責任があります。そこで被害者としては、まずは勤務先の上司に相談することが考えられます。仮に上司に見て見ぬ振りをされるような場合には、勤務先が設置するセクハラ相談窓口や労働組合に相談してみてはどうでしょうか。

もし社内で対応してもらえないようであれば、労働局などの行政機関への相談や、弁護士に相談して法的手段を検討することが考えられます」

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