東京都民銀・八千代銀が統合に踏み出すワケ 都内では最大の地銀に。全国地銀のランキングでは何位?

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また、地元経済の停滞を受け、比較的資金需要が見込める都内で、貸出拡大を積極化する地銀は少なくない。貸出シェアが2%弱の「東京都民銀・八千代銀」には、まだまだ伸びしろがあるともいえるが、他県から貸出拡大を推し進める地銀がいくつもあり、ほかより肥沃な市場といえども、今後も競争が激しさを増すことは必至だ。

では、経営統合によって、全国の地銀105行(地銀64行と第二地銀41行の合計)の中では、どのくらいの規模になるのか。

預金残高ランキング(右表)でみると、13年3月末で49位の東京都民銀行と57位の八千代銀行との単純合算で、規模は21位まで上昇する。関東圏の地銀の中では、横浜銀行、千葉銀行、常陽銀行、群馬銀行、足利銀行に次いで6番目の規模になる。

地方銀行協会(64行)の「平成24年度決算の概要」によれば、貸出金利回りの低下もあり、銀行の中核となる資金利益は、直近08年度をピークに減少が続く。ただ、国債の売却益拡大もあり、経常利益は前期比で1.1%増。一方、全国銀行協会の「全国銀行財務諸表分析」によると、第二地方銀行(41行)全体では、貸出金利息の減少や与信関係費用の増加から、全体の経常利益は前年比3.3%減となっている。

余裕があるうちに大きな変革をする

国内の資金需要は鈍く、激しい金利競争から中核の資金利益はどこも苦戦を強いられている。ただ、倒産件数が少なく与信関係費用が低位で推移しており、利益がどんどん減っていくという状況でもない。

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