北朝鮮ぶっ叩きサイトが突如閉鎖された事情 資金を提供していたのは韓国の諜報機関?
特に、「Iris West」というユーザー名で投稿された2つの動画(現在、削除済み)の吹き替えを担当した西洋人の声優は「レコーディングは昨年後半にソウルのスタジオで行われたもの」と語ったことは決定的といえるだろう。
北朝鮮の政治・外交史を専門とするアンドレイ・ランコフ博士は16日、今回行われたウェブサイトやアカウントの削除が「NISの行ったプリジェクトだった」ことを示唆していると語った。
「一流の政治活動家であれば、閉鎖ではなく、別の違う行動を取ったはずだ」とランコフ博士は言う。「とはいえ、今回の閉鎖はNISがこの種の心理作戦をそれほど優先していないことも示している。そのことに安心した。私にはこうした宣伝活動は、カネの無駄、関連した人々の時間の無駄にみえるからだ」。
韓国特有のパリパリ文化
NIS幹部から画像を渡されたと語る情報筋も、この考えに同意した。
コンテンツを拡散する努力に欠けていたことについて、同消息筋は「政府機関プログラムや部署が特定の目的のために資金を得ることがある。韓国特有の『パリパリ(早く!早く!)文化』で、まずは実行してしまう。そのため、有効性の検証が後回しになることがある」と説明した。「(この点が)今回の件がNISが関与したものだと思うもうひとつの理由だ。無駄使いを承知で行われる、典型的な韓国政府のやり方だ」。
NISは17日にも「無関係」だと強調している。NISは今回のことに関して、今後も具体的な回答をすることはないだろう。
(文:Chad O'Carroll)
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