住宅難の英国で増える「セクハラ大家」の行状 要求するのは「家賃」ではなく「性的な見返り」
サンの記者が家探しをしていると装って会ったのは、寝室が1つしかないマンションで「ベッドをシェアする」ことが家賃無料の条件とする大家だ。しかし実際に会って詳細を聞くと、「体を抱きしめて添い寝」と言い出し、それ以上については「何が起こるか分からないけど様子を見てみようよ」と説得している。この会話の様子は、動画で同紙のサイトに掲載されている。
サンやBBCの記者が話を聞いた大家の誰もが、「悪いことをしているわけじゃない」と話したという。しかし3月5日付のBBCの記事によると、家に住まわせる見返りに性的な行為を求めるのは売春への扇動行為とみなされ、イングランドとウェールズでは最長7年の禁固刑になる可能性もある。
「またホームレスになるのが怖くて」
BBCの記事では、20歳の時に、そうとは知らずに「家賃は体で」という家に住んでしまった、という女性にインタビューした様子にも触れている。
大家とベッドをシェアするのが入居の条件だと気づいたのは引っ越した後だったという。体を触ろうとする大家を常に拒否しなければならなかったと話し、それ以上無理強いしてこなかった点については「大家に感謝している」とBBCに話した。
この家に引っ越す前はホームレスだった女性は、またホームレスになるのが怖くて、結局長い間そこで暮らしたという。BBCの記者がこの大家に直接話を聞いたところ、女性が住み続けたということは嫌ではなかったはずだ、と答えたという。