福島第1原発、港湾内でセシウム濃度が急上昇 地盤改良工事が影響か

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10月10日、東京電力は、福島第1原発の港湾内で9日に採取した海水から検出された放射性物質のセシウム134とセシウム137の濃度が前日に比べ急上昇したと発表した。写真は福島第1原発。写真は2011年4月、東京電力提供(2013年 ロイター)

[東京 10日 ロイター] - 東京電力<9501.T>は10日未明、福島第1原発の港湾内で9日に採取した海水から検出された放射性物質のセシウム134とセシウム137の濃度が前日に比べ急上昇したと発表した。東電は護岸付近で行っている地盤改良工事が影響したとみている。

2号機取水口から採取した水で、汚染された海水が港湾外に拡散することを防ぐ水中カーテンの「シルトフェンス」内側で検出。セシウム134は1リットル当たり370ベクレルで前日の採取量に比べ14倍に、セシウムを137が同830ベクレルで前日比13倍だった。

シルトフェンスの外側での検出量は、セシウム134が同67ベクレル、セシウム137は同160ベクレルとそれぞれ前日に比べ2倍となった。

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