韓国・北朝鮮の合意、韓国国内で厳しい批判に

文大統領がとる融和路線にも影響する可能性

米パシフィック・フォーラム戦略国際問題研究所(CSIS)のアンドレイ・アブラハミアン研究員は、五輪での合同参加計画が、古い世代の反北朝鮮ナショナリストだけでなく、若い世代の反発を招いたことは重要だと指摘する。

「古い世代のような単純な反共産主義というより、韓国のナショナリズムとアイデンティティーの成長を反映していると思う。若い世代は反共産主義ではない。共産主義は彼らにとってどちらかというと無縁なものだからだ」

政治ショー

韓国と北朝鮮の選手団による開会式合同入場を観客が大歓声で迎えた2000年のシドニー夏季五輪から、政治状況も大きく変化した。2000年当時は、外交の突破口が見えたと感じる人が韓国の内外で多かった。

「統一旗の下で行進することは、朝鮮半島に平和をもたらさない」と、ある韓国のツイッター利用者はつぶやいた。「18年前のシドニー夏季五輪でも同じことをやったが、北朝鮮はミサイルを発射し、核実験を行い、われわれの国民を殺した。ただの政治ショーにすぎない」

文政権内には、北朝鮮との和解に「ロマンを持っている」人がいるが、韓国民の多くはそれを「幻想」とみていると、韓国研究者のマイケル・ブリーン氏は言う。

「国民の多くは、ほかにもっと良いやり方があるに違いないと考えている。数カ月後には、北朝鮮情勢が元の木阿弥になっていると分かっていればなおさらだ」

(Heekyong Yang Josh Smith 翻訳:山口香子、編集:伊藤典子)

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