「欲しい未来に寄付を」小さな発信も始めよう 子どもたちから日本中に広がる輪

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12月1日に開催された「寄付月間2017 Giving December シンポジウム」には、GARDEN代表の堀潤も登壇。寄付のアクションについて是非発信してほしいと呼びかけました。

寄付月間推進委員長で、株式会社三菱総合研究所理事長の小宮山宏さんは、「僕は大学にお金がないというのをずっと考えている。尺八の人間国宝・山本邦山さんと話していると、山本さんが『芸術もそうだ』と。『人間国宝になって、自分は食えるようになったけど、弟子はやっていけないよ』と。そういうものって一度なくなったら終わり。オーケストラも、美術館も。いいものを残すために寄付文化を作っていきたい」と話します。

「SNSで発信できる時代であったり、個々人がインターネットを使って寄付をできる時代になった。とても民主主義的だなと思うんです。僕は、民主主義の反対語は沈黙だと思ってます。いろんな形でのアクションがあると思いますが、そのアクションの先に必ず小さな変化が生まれます。是非みなさん自分が言ったことを堂々と意見表明してほしいんです。『寄付したんだ』とか、『あの人助けたんだ』とか、あんまり人に言うもんじゃないかなと思って黙っちゃうんです。でも、発信しないと人は動かない。堂々と発信を続けてください。」

「日本中に寄付を楽しく広げられる」

今年の寄付月間公式認定企画にはなんと、「寄付アクションについて子どもから発信したい!」という小学生からの企画も。小学4年生のかのんちゃんが企画したのは、子どもが寄付について発信をする『ふじぽんキッズ』。社会問題に取り組む人を応援するプロボノチーム『チームGOEN』とそのマスコットキャラクター『ふじぽん』の応援のもとで、かのんちゃんの挑戦が始まりました。

「寄付のことを聞いているうちに、いいことも聞くけど、苦しんでいる人のこともよく聞きました。まだ小さいのに奴隷になったり、ろくに好きなものを食べられなかったり、働いていたり、学校に行けなかったり。私にできることもしたい、そういう人を少なくしたいというのがありました」と話すかのんちゃん。きっかけは、2016年9月に高校生が企画した寄付月間企画イベントでした。

次ページ実際に行った寄付体験をSNSに投稿している
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