優しく理知的で仕事熱心な夫は、子育ても熱心だった。聡明な真理子さんと優秀な娘、世帯年収は2000万円を優に超える非の打ち所がない家庭には、長年にわたるレスの問題があった。
「娘を妊娠して以降、いっさいの実際的な夫婦関係はありません。寝室も同じですし、お互いを理解しあっているのですが、夫がまったくその気になりません。夫は大学の同級生に“俺は体じゃなくて頭で結婚したんだ”と酔ったときに言っていたようです。これは、女性としての魅力がある容姿端麗な女性よりも、その真逆だけれど仕事と収入がある私を選んだってことですよね。そんな背景もあって、結婚してから夫婦関係があったのは、5回くらい。夫は生身の女性がダメみたいで、たまにトイレや書斎で自己処理をしている様子です。性産業に行った形跡はありません」
淡白な夫、性欲が強い妻
娘が4歳くらいになり、母親の手を離れるあたりから、同窓会などで出会った男性3~4人と、関係を持つ。
「とはいえ、数回関係を持ち、すぐに自然消滅してしまう。私の性欲が高まるのは月に1~2回で、自慰行為でも満足できるんですけれど、やはり、生身の男性がいいですよね。あの重さや肌の感覚を求めてしまう。でも、夫や娘にバレるのは怖いですし、男性は口が軽いから、うっかりしゃべってしまうリスクもあります。1度、相手の男性が、私の家庭の表面的な円満さに嫉妬して“旦那さんに話しちゃおうかな~”と言ったことがあって、背筋がゾーッとしました。私は離婚する気持ちはまったくありません。人間は同じレベルの人としか、一緒に暮らせない。それは失礼ながら私よりも劣る部分のほうが多い同級生男性との恋愛で感じました」
真理子さんは、高学歴で高収入の人間は、同じような価値観を持っており、似た者同士だからこそ人間関係が続く、と数回の不倫で痛感したようだ。
「既婚者向けの恋愛サイトや、外国発のデートアプリも見たのですが、身元バレが怖いし、Facebookとひも付けるのに抵抗がありました。一般人の男性はリスクになると直感した頃、女性向けAVのセクシー俳優のイベントに行ったんです。そこでセクシー男優の出張サービスの存在を知りました。サイトを見に行くと、茶髪にカラコンという“いかにもホスト”という雰囲気ではなく、パッと見は普通の男性が来るようだったので、すぐに予約をすることにしたのです」
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