欧州の「ケバブ」が消滅危機を回避できた事情

肉に使う添加物を欧州議会が僅差で容認

 12月13日、欧州議会でドネルケバブ用の肉への添加物使用が認められ、欧州で人気のファストフードである「ケバブ」がこれまで通り味わえる見通しとなった。提案阻止には絶対過半数の376票が必要だったが、投票結果は373票対272票で、わずか3票足りなかった。写真は7月撮影(2017年 ロイター/Osman Orsal)

[ストラスブール 13日 ロイター] - 欧州議会で13日、ドネルケバブ用の肉への添加物使用が認められ、欧州で人気のファストフードである「ケバブ」がこれまで通り味わえる見通しとなった。

欧州委員会は、食品の味と水分を保持するため頻繁に使用されている添加物のリン酸塩について、ケバブ用冷凍肉への使用を認めるよう提案していた。理論的には禁止されていたもののほとんど守られておらず、現状を反映させるための提案となった。リン酸塩は、一部のソーセージなどでは使用が認められている。

しかし、加盟国の環境擁護派や社会党系勢力は、リン酸塩は心臓疾患の発症リスクを高めたり骨に打撃を与える可能性があるとして提案阻止に動いていた。

わずか3票差

提案阻止には絶対過半数の376票が必要だったが、13日の欧州議会での投票結果は373票対272票で、わずか3票足りなかった。

欧州議会最大会派である中道右派の欧州人民党(EPP)は、リン酸塩の使用を禁止すれば、全欧規模で20万人の失業につながる可能性があり、その半分以上はドイツだろうと述べた。

ただ、欧州連合(EU)の専門機関である欧州食品安全機関(EFSA)は、2018年末までにリン酸塩の安全性を再評価するとしている。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • あの統計の裏側
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • トクを積む習慣
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
誤算に次ぐ誤算のブレグジット<br>日系企業への影響は?

英国議会はメイ首相とEUが合意した離脱協定案を否決。今後、離脱の延期をEUに求めるが、延期が実現しても問題はその後。離脱撤回からソフトブレグジットまで、いずれの道も長い困難が続く。対応を急ぐ日系大手企業への影響もまとめた。