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女子高生の「スカート」に映る不変のこだわり たかが制服の着こなし、されど着こなし

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  • 佐野 勝彦 トンボ ユニフォーム研究室研究員
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目的は違うし声もかけませんでしたが、お互い同じ場所と時刻にいることで、選択が間違っていないと安堵し親近感を持ったものです。それまでなかった着こなしが見つかった場合は、その生徒に声をかけて理由を聞くこともあり、話の流れによっては、その場で携帯電話やスマホで友人を集めてもらい、三々五々集まるその子たちを観察することで着こなしのバリエーションを確認します。

より深く聞き込むために高校生たちのなじみの喫茶店に入って、おしゃべりに興じてもらうこともあります。ただ、統計調査などと違うのは、事前に厳密な想定をしているわけではないので、時々、まったく的外れな結果に終わることもあります。

制服はファッション史に残る事象

そのうちに、毎シーズン彼女たちが生み出す新しい現象から次に来るトレンドを予測し、それが的中すると、自分の読みにニヤッとしたものです。もっとも彼女たちにすれば着崩しの意識はほとんどなく、純粋に新しくイケてる格好をしたいぐらいにしか思っていなかったでしょうが。延々と続けた調査から感じていることは、高校生の制服ファッション(あえてこう書きます)は、20世紀末から今に至るまでを特色づける、日本のファッション史に記載されるべき現象ではないかということです。

よくファッションは「時代を映す鏡」といわれ、そのとき、流行っている色やアイテムなどが、まことしやかに世相や経済に結びつけられます。「世の中が暗いときにはとんがったファッションが受ける」というのもその1つで、パンクファッションは、イギリス経済が落ち込んでいたときにジェントルマンのお膝元、ロンドンで市民権を得ました。

日本でも「失われた20年」の間にゴスロリ(ゴシック・アンド・ロリータ)やグランジルック(正統スタイルへのアンチテーゼルック)など、おしゃれに関心の高い人の奇抜なファッションが登場しました。

なお、着崩しそのものは、いつの時代でもどこにでもある現象です。着崩しとは、一言でいえば、束縛(規制)と自由の間に存在し、支配的なモラルや画一性への反発が表現されたもので、規制がきつければ、それを出し抜く知恵が巡らされます。

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【ファッションが女性たちを解き放つ】

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