私たち19遺族は本当のことを知りたいだけだ 大川小はなぜ51分間も校庭に留まらせたのか

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只野さんはさらに続ける。

「これでは子どもたちを守れない。教育の現場にいる大人たちが一番それを伝える立場なのに。なぜ黙っているんですかって。『これじゃダメだ、ちゃんとやろうよ』というのは本当は教育関係者なんですよね。ましてやここで津波をかぶって全部を見ていた哲也に、もう7年になりますけど、『こういう対応とっていいんだ』というのを見せ続けているんですよね、それじゃダメでしょ。『これがダメだったんだ、こうしていかなければいけないんだっていうのを教えてくださいよ、哲也に』って、そう思います」

只野さんや佐藤さんたちの発信は終わらない。

悲劇を繰り返さないために

本当のことが知りたい。この悲劇を繰り返さないために。

「たくさんの人に見てもらって、津波は怖いってしっかりと学んでいってもらいたい。一番伝えたいのは、ここにいた人と同じ思いはしてほしくないということです。津波って怖いんだということを、ひとかけらでも学んで帰ってもらえれば、未来の命を守るということにつながっていくと思うし、減災にもつながっていくと思うんですよね。防災の教材として利用してもらえればなと」(只野さん)

撮影した映像と証言の約50分の素材は編集することなく公開したいと思う。皆に伝えたい。

「大川伝承の会」については「GARDEN」当該記事へ

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GARDEN編集部

『GARDEN Journalism』(https://gardenjournalism.com/)は、公益事業者の発信を支援するプロジェクトGARDENが運営するニュースメディア。社会問題と向き合い、困っている人たちの一助になろうと奮闘している、NPOやNGO等の方々の活動を取材し、動画と記事で発信している。

4つの支援の形として、以下の4つのマークを用意。

・必要な資金を寄付することで種を育てる、「支援したい」水差しのマーク

・発信し情報を多くの人に広めることで種を育てる、「取材したい」カメラマーク

・ボランティアやイベントに参加することで種を育てる、「参加したい」花びらのマーク

・気持ちを届けることで種を育てる、「共感する」お日様のマーク

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