ドコモを迎え撃つ、KDDIとソフトバンク 新型iPhone発売でドコモ巻き返し
一方、アイフォーンを武器にドコモから顧客を奪ってきたKDDIとソフトバンクは、つながりやすさや、これまでの実績をアピールする。
KDDIは今回、新型アイフォーンが周波数800メガヘルツ帯に初めて対応した点を強調。800メガヘルツ帯は障害物を回り込んで電波が届くことなどが特徴で、そのつながりやすさから「プラチナバンド」と呼ばれる。KDDIは同帯域の基地局を積極的に整備してきた。
東京・原宿で開いた発売イベントに出席した田中孝司社長は、「キャリア(通信会社)の一番の価値はネットワーク」とし、「同じアイフォーンでもネットワークでこんなに違うことを体験していただきたい」と説明した。プラチナの成分が入ったペットボトル水を購入者に配るなどしてアピールした。
3社の中で最も長くアイフォーンを扱うソフトバンクは、ネットワークに加え、これまでの実績を売り込む。宮内謙副社長は、160人以上が行列した東京・銀座の旗艦店に駆けつけ、「アイフォーンのことは何でも知っている。トラフィックがどう動くかも知り尽くしている」と語った。
ソフトバンクはアイフォーンに精通したスタッフを販売現場に2万人配置。宮内副社長は「販売の経験も5年間培ってきた。厳しい競争になるが、勝ち続けていきたい」と話した。
7日正午ごろからソフトバンクの銀座店に並んだ東京の大学生・井上拳斗さん(22)は、5sのゴールド色と5cのピンク色を購入。ほぼ毎年買い替えるなどアイフォーンに入れ込んでいるが、2年契約の割賦残金が無料になるサービスを使えることから、ソフトバンクのまま新モデルに乗り換えたという。
(久保信博、白木真紀、村井令二)
*内容を追加し、見出しを変えて再送します。
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