日経平均はいったん上昇も小幅続落で終了 円高が重荷、半導体関連株も足引っ張る

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 11月28日、東京株式市場で日経平均は小幅続落した。北朝鮮が弾道ミサイルの発射準備を進めているとの報道を受け、外為市場でドル安/円高が進行。主力株を中心に売りが先行し、一時130円を超す下げとなったが、前場後半にプラスに転じる場面があった。写真は都内で昨年2月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅続落した。北朝鮮が弾道ミサイルの発射準備を進めているとの報道を受け、外為市場でドル安/円高が進行。主力株を中心に売りが先行し、一時130円を超す下げとなったが、前場後半にプラスに転じる場面があった。中国株の調整が一服したことは投資家に一定の安心感をもたらたものの、積極的に買い上がる姿勢は限られ後場に再び軟化した。

TOPIXも続落。業種別では電気・ガスが上昇率トップ。値上がりセクターには、小売や食料品など内需関連が目立った。下落率トップは繊維。東証1部の売買代金は前日比7.6%増の2兆6174億円だった。

中国市場の取引開始後となる前場後半に日経平均は切り返し、一時85円高となった。しかし、TOPIXがプラス圏で午前の取引を終えたことに伴い、日銀のETF(上場投信)買いを巡る思惑が後退。日経平均は後場の寄り付き後に再び下げに転じた。「FRB(米連邦準備理事会)次期議長に指名されたパウエル理事の公聴会を控えており、買い上がるムードでもなく、もみ合いに終始している」(銀行系証券)という。

米国市場では前日、フィラデルフィア半導体指数<.SOX>が1%を超す下落となった。東京市場でも半導体関連株は軟調に推移し、東京エレクトロン<8035.T>やSUMCO<3436.T>が2%を超す下げとなった。東京エレクトロン1銘柄で日経平均を約24円押し下げる要因となった。「半導体の中長期的な需要が旺盛だという見方は変わっていない。ただ移動平均線を大きくかい離して上昇した銘柄も多く、調整ムードが続く可能性もある」(ちばぎんアセットマネジメント調査部長・奥村義弘氏)といった声も出ている。

個別銘柄では東レ<3402.T>が大幅安。28日、子会社の東レハイブリッドコード(愛知県西尾市)で検査データの不正な書き換えがあったと発表した。不祥事の発覚を嫌気した売りが優勢となった。半面、塩野義製薬<4507.T>がしっかり。27日に発表した自社株買いを好感した買いが入った。

東証1部の騰落数は、値上がり736銘柄に対し、値下がりが1212銘柄、変わらずが82銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22486.24 -9.75

寄り付き    22474.74

安値/高値   22363.94─22580.99

 

TOPIX<.TOPX>

終値      1772.07 -4.66

寄り付き    1775.18

安値/高値   1767.11─1780.88

 

東証出来高(万株) 148218

東証売買代金(億円) 26174.92

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