自分の「トレードマーク」は1日にして成らず 伊達男と元祖おしゃれ番長が語る装いの効能
野宮:年齢とともに着こなせるようになるものってありますよね。トレンチコートに挑戦したのは何歳頃ですか?
横山:中学生でした。小学生の頃からずっと着たいと思ってて。
野宮:早い(笑)! 剣さんは「シンデレラ・リバティ」を作曲したのが17歳ですし、いろいろと早熟ですよね。
自分のトレードマークの見つけ方
野宮:私、著書の『おしゃれはほどほどでいい』に「トレードマークはスターだけの特権ではない」ということも書いたんです。自分のテーマカラーを決めたり、毎日ワンピースだったり、同じ柄を着続けたり、自分が好きなものを貫き通すと、それがトレードマークなると思います。剣さんでいえば、帽子とサングラスですね。
横山:僕も好きなものを身に着けていたら、結果的にトレードマークになったパターンですね。帽子を被らず丸坊主のときもありますし、サングラスをしないときもありますが、8割方がハットとサングラスなので、そうなりました。先日、F1日本グランプリの決勝で、レース前に「君が代」を歌ったときは、TPOをわきまえないのも粋じゃないなと思って、サングラスではなく素通しの眼鏡をかけて、脱帽しました。
野宮:サングラスも最近、だいぶかける人が増えましたよね。
横山:自分は目のデザインにあまり自信がないので、サングラスが楽なんです。目線が泳いで挙動不審になりがちなので、キョドリ隠しです(笑)。野宮さんは目もすてきですし、サングラス姿も格好いいです。
野宮:サングラス、大好きです。かけるだけで顔の印象を変えてくれますし、もはや洋服の一部だと思ってます。あと、夜にかけるサングラスが好き。
横山:なぜですか?
野宮:え? なんだか格好いいから(笑)。男性は女性よりもファッションで遊べるところが限られてしまいますよね。あとはネクタイとか靴くらい?
横山:そうですね。ネクタイは差し色として、気分に合わせて選んでます。
野宮:女性だったら、ジャケットの襟に毎日違ったブローチをつけたりするのも楽しいですね。その日の予定に合うもの選んだり。好きなものがトレードマークになっていくのはすてきだなと思います。ただ、好きなものと似合うものが違うときもあるので、客観的な意見も大事。
横山:特に、好きな色と、自分の肌の色との相性は、自分ではわからないところがあるので、そこは客観的な意見を参考にしたいです。スタイリストとか、会社の仲間とか。この仕事だと、初対面のスタイリストさんが用意してくれたものを、まな板の上の鯉状態で着ることもあるんですけど、それも楽しいです。「こんなふうになるんだ」って。
野宮:新しい発見をしたいときは、1回リセットするといいと思います。「この人すてきだな」と思うお友達に、お店を教えてもらったり、お買い物に付き合ってもらったり。そこで、店員さんに相談しながら一式そろえれば、そこに合うアイテムを買い足していくことで、ずっとおしゃれでいられると思います。
横山:なるほど。プロの人をうまく使うのはいいかもしれないですね。
(構成:須永貴子、撮影:菊岡俊子)
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