新型iPhone、携帯3社は消耗戦避ける iPhone5c予約開始、通信料金は横並び
他社から乗り換えるケースでは、従来と変わらず、LTE契約における780円の基本料金が13カ月間0円で利用できる。以前ドコモを利用していたユーザーなら基本料金は25カ月間0円となり、解約時に残っていたポイント分が端末の購入代金から割引される。さらに学生の場合、基本料金が37カ月間0円となり、パケット代も1050円割引される。さらに、他社のiPhone3Gから5まで、古い機種の下取りも開始する。
端末料金を0円に設定するなどで機種変更のハードルを下げ、かつ、他社iPhoneの下取りを実施するなど、攻守のバランスを重視した戦略と言えそうだ。
KDDI、iPhone5sへの機種変更は1万4160円
一方のKDDI。16GBの端末の実質負担金は、iPhone5cの場合、新規契約と他社からの乗り換えが0円、機種変更は3240円。iPhone5sは新規と乗り換えが0円、機種変更は1万4160円となった。パケット料金は月額5460円と従来から変更はない。ただ、LTE対応タブレットとスマホで9GBのデータ量を分け合うことで、タブレットのパケット料金が2年間1050円で利用できる割安なプランを用意した。
既存ユーザーの流出防止策として、古い機種の下取りサービスを強化する。iPhone4Sの買い取り価格を以前より1000円積み増し、iPhone5を買い取り対象に加える。16GBならiPhone4が1万5000円、iPhone5は2万4000円で下取りされる。また、iPhone4SやiPhone5のユーザーがiPhone5sに機種変更する場合、古い端末を家族が引き継げば、基本料金とデータ通信料を0円で利用できるキャンペーンも開始する。
KDDIが開いた説明会で、石川雄三取締役は「料金の競争ではすぐに追いつかれてしまうので、800メガヘルツの周波数帯に対応したLTEの品質で勝負していく」とネットワーク品質で戦う方針を説明した。守りの姿勢に転換するのか、という記者からの質問には「これまで通り、他社からのユーザー獲得も進める。キャッシュバックも競争の中で活用するつもりだ。ドコモがiPhoneを採用したからといって、MNP(番号持ち運び制度)で負けるわけにはいかない」と話していた。
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