「iPhone X」が実用面でも"買い"といえるワケ iPhoneの未来を凝縮したモデルの真価とは?
プロセッサーとして搭載されたA11 Bionicは、省電力性と高い処理能力を誇り、グラフィックス処理や機械学習処理にも長けた、アップル設計による新世代チップだ。メモリを3GB搭載するiPhone 8 Plusは、ベンチマークによってはIntel Core i5プロセッサーを搭載する最新のMacBook Pro 13インチを上回るスコアをたたき出すほどの処理能力を備えており、iPhone Xのパフォーマンスについても期待が高まる。
カメラについては1200万画素と、iPhone 7シリーズと共通だが、ディープピクセルやカラーフィルタの変更などの改善を施し、発色やディテールにこだわったうえ、暗所の撮影能力も向上させた。
iPhone Xの「特別な機能」
こうした共通点はあるが、外見は大きく異なっている。金属フレームは、iPhone 8にはアルミニウムが用いられているが、iPhone Xには医療機器グレードのステンレススチールを採用した。特にシルバーモデルは、金属の光沢を楽しむことができる。
そしてiPhone Xは、全面を有機ELパネルで覆った新しいデザインを採用。そのうえ、初代iPhoneから長らく搭載されてきた物理的なホームボタンは廃止された。これに伴い、画面の下部をジェスチャーで操作する新しいインターフェースが採用されたほか、生体認証は指紋を用いるTouch IDから、顔面での認証を行うFace IDへと改められた。
物理的なホームボタンがないiPhoneの操作については、違和感を感じる人も多いかもしれない。長年多くの機能を追加してきたボタンの廃止については、アップルも非常に注意深く、その代替策を考えている。実際の操作方法については以下の動画を参照して欲しい。
前述のように、ホームボタン廃止によって指紋認証から顔面認証へと、生体認証システムが改められている。Face IDと呼ばれる仕組みは、ディスプレーにせり出した部分に搭載された赤外線を用いたカメラシステムによって人の顔を正確に捉え、機械学習処理を生かして高速に認証する仕組みだ。
その登録方法と実際のロック解除についても、以下の動画を見てほしい。指紋認証とは異なるロック解除の方法には、ある程度慣れが必要という印象だった。
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