『一度は転職で懲りましたが・・・』(37歳・男性) 城繁幸の非エリートキャリア相談

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処方箋: 『波風の立たない人など少数派』

 そういう意味で、あまり心配される必要はないと考えます。現在では逆に「生え抜きを大事にしない」「外から採った人間ばかり重用する」という声の方をよく聞くほどです。

 ただ、募集企業の社風については、事前にある程度は確認した方が良いでしょう。その上で安定を取るか、挑戦をとるか。ご自身で判断してください。

 最後に。転職に関して、貴殿のような相談は、実は珍しくありません。「じゃあやっぱり転職者は不利なのか!」というと、そんなことはありません。実は、“生え抜き”の人達からも、同じような悩みが多く聞かれます。

 たとえば「自分一人だけ私大卒なので・・・」「自分だけ女性管理職なので・・・」「自分だけ30代の課長なので・・・」「自分だけ独身なので…」etc。

 要するに、いかなる組織であれ、そこにはある一定のロールモデルが存在するわけです。そして、それから外れた人間であれば、必ず何らかの形で波風は立ってしまうわけです。

 何も本人の属性だけではありません。前例に無い新しい提案をした人間もそうですね。改革者が抵抗にあうのは世の常です。こうなるともう、組織の宿命みたいなものですね。
 
 重要なのは、その中で波風を跳ね返し、結果を出す強さでしょう。いくつもの企業を渡り歩き、着実にステップアップしているビジネスマンには、そういった強さが共通して見られます。

 おそらく転職したとしても、すべてが順風満帆ではないでしょう。そこで結果を出せるかどうか。最終的には、あなた自身にかかっているわけです。よき選択をされることを希望します。

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