オラクル会長が明かす「アマゾン迎撃」の秘策

世界初「自律型データベース」とは何か

そして、今回のオラクル・オープンワールドの目玉となったのは、1日の講演で示した、「世界初となる自律型データベース」の発売だ。

自律型データベースは、機械学習技術の導入により、稼働しながら自動的にアップグレードやソフトウエアのバグ修正などを実施する。セキュリティのアップデートも自動で行うため、サイバー攻撃への対策にもなるという。そして稼働を止めることなく、計算機能やストレージの拡張・縮小を行い、コストを抑制する。いわば、自動車の世界で革新が訪れている「自動運転」技術のデータベース版だ。

もっとも重要な技術革新の一つ

「人手がかからなくなるため、人為的なミスの発生やコストの抑制にもつながる。従来のデータベースの管理者は、より重要な業務に時間を割ける」(エリソン会長)というのも、自律型データベースのメリット。エリソン会長は、「我々がやってきた技術革新の中で、もっとも重要なものの一つ」とまで言い切った。

オラクルもクラウド分野に力を入れている(記者撮影)

そして、講演の中では近年エリソン会長がライバル視している米アマゾンのAmazon Web Services(AWS)について繰り返し言及した。

AWSは、クラウド分野でトップシェアを誇る。特にIaaS(Infrastructure as a Service、仮想サーバーなどコンピュータを稼働させる基盤をネットワーク経由で提供するサービス)に強みを持つが、クラウド型のデータベースにも力を入れてきている。

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