ラスベガス銃撃、IS関与を裏付ける証拠なし 警察が部屋に突入する前に容疑者は自殺
トランプ大統領は「悪の権化による仕業」と非難した。4日にラスベガス入りし、被害者や家族、救助隊員らと会う考えを示した。
銃撃は9月29日─10月1日の3日間にわたって行われていた、カントリーミュージック・フェスティバル「Route 91 Harvest」最終日の夜に起きた。
複数の銃
パドック容疑者の弟であるエリック・パドック氏によると、容疑者は政治的、宗教的組織には所属しておらず、精神疾患の病歴もないという。父親は銀行強盗として米連邦捜査局(FBI)の「10大重要指名手配」リストに載せられていたこともあったもようだ。
エリック氏は容疑者について「裕福な男」だとし、ビデオポーカーや船旅が好きだったと話した。フロリダ州からネバダ州に引っ越した後、静かな生活に落ち着いていたと思っていたという。
ネバダ州は、米国で銃規制が最も寛容な州の1つであり、所有者はライセンスの取得や銃の登録が不要となっている。
容疑者が前週木曜から在室していたホテルのスイートルームからはライフル16丁、望遠鏡のほか、マシンガンに改良しようとしたと思われるものが見つかった。スーツケースも10個以上あった。
郡保安官によると、容疑者は「ハンマーのようなもの」で部屋の窓ガラスを割り、そこから発砲したという。容疑者の自動車からは、爆発物に利用される複合肥料の硝酸アンモニウムが発見された。
警察は、ラスベガスから約145キロメートル北東のネバダ州メスキートにある容疑者の自宅で、少なくとも18の銃火器、爆発物、大量の弾薬を発見した。
メスキートにある銃販売店店主は声明を発表し、パドック容疑者は「必要な身元調査や手続きをすべてクリアしていた」と説明。「不安定さや不健康さを感じさせることは一度もなかった」と述べた。
捜査当局は、容疑者のガールフレンドとされるマリルー・デーンリー氏を聴取する意向だ。郡保安官によると、同氏は東京に滞在しているとみられる。
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