不二家、とろける「ミルキー」投入のワケ 「キャンデーは硬い」は「頭が固い」?

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キャンペーン用に新キャラクターをデザイン。右はペコちゃん、左はあっちゃん(前田敦子さんの愛称)

不二家にとってミルキーや「ポップキャンディ」などのキャンデー類は、粗利が高い好採算商品。だが、近年、不二家のキャンデー類は、販売が停滞している。流通側の自主企画商品であるプライベートブランド(PB)化が進み、小売店での棚取り合戦が激化しているといった要因などもあるが、ある製菓メーカー幹部はやや突拍子だが納得感もあるシナリオを語る。「キャンデーが硬いことが、消費者に敬遠されている」。

実際、キャンデーの不振は不二家に限っていない。キャンデーが収益の大半を占める製菓大手「カンロ」は、今年度(2013年12月期)は、売上高が184億円になると予想。実に前期比9.6%減と、ほぼ2ケタ減を強いられる厳しい業績見通しを示している。

「軟らかい」キャラメルやガムがヒット

一方で、最近の菓子業界には興味深い動きがある。もともと一定の硬さを持ったお菓子の食感を軟らかくして、食べやすくした新商品の投入が相次ぎ、消費者に受け入れられているのである。

たとえば、森永製菓。定番商品の「森永ミルクキャラメル」は今年発売100周年を迎えたのを機に、歯に付かずサクっと食べやすいキャラメルとして「FUDGE(ファッジ)」を発売。好調に推移している。ロッテの「fit's(フィッツ)」はソフトなガムベースを使用し、従来品と比べ「フニャン」と柔らかい点が人気になっている。これらの商品はどれも軽い食感で、「口に入れたあとの食べやすさ」がある。カンロもキャンデーが不振の一方、「ピュレグミ」など、口当たりの軟らかいグミは好調で、ソフトな食感を持ったお菓子は、消費者のウケがいい。

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