万が一、不幸にも社員が亡くなったときのアフターフォローもある。これはがんに限ったことではないが、在職中の社員が病気で亡くなった場合の無償の子女育成資金を、今回の取り組みに合わせて拡充する。
具体的には、子女が24歳になるまで学資を援助する。現役合格なら大学院修士課程修了までをカバーできる。従来は公立学校への通学を想定していたが、今後は私立学校への通学もカバーできる水準に支給額を上げる。
高校生対象ではおおよそ従来の2.6倍、大学生対象では1.6倍に引き上げられる。また、仕事に就いていない配偶者が希望した場合や、子女が後に働きたいという意思を示した場合は、伊藤忠グループ内の職場を斡旋する。
「がんに負けるな」という一通のメール
こうした取り組みの背景には、1つのエピソードがある。
今年2月、がんで闘病中の社員が岡藤正広社長にメールを送った。これまでの支援に対する謝意を示したものだったが、その中にこう記していた。「私の中では、伊藤忠が一番いい会社です」。
この記事は有料会員限定です
残り 1301文字
