風見しんごが初告白した「娘の死」からの10年 さらなる悲劇、それでも家族は強く生きる
「ちょっと前まで凄くちっちゃかったのに、有り難いですよね。こうやってみんなで一緒にいられて!」(尚子さん)
「いつも、お仕事一人で頑張ってくれて、ありがとう」(ふみねちゃん)
「いいえ」(風見さん)
「いつもありがとう」(ふみねちゃん)
「(涙)えみるの話で泣かなかったのに」(尚子さん)
ふみねちゃんが今、夢中になっているのはダンスと演劇。将来は舞台女優になりたい、と日々レッスンに励んでいる。実は、彼女が女優を目指すキッカケは風見さんの恩人でもある「あの人との約束」だった。
長女・えみるちゃんとの、突然の別れからわずか2週間。風見さんは、その傷も癒えぬまま、明治座で舞台に立っていた。楽屋でも、どことなく重い空気が漂う中、ムードメーカーになってくれたのが、他ならぬふみねちゃんだった。
「欽ちゃん」からかけられた言葉
そんなふみねちゃんは、父に連れられ、ある人の楽屋へ挨拶に連れて行かれると、そこにいたのは舞台の座長を務めていた「欽ちゃん」こと、萩本欽一さんだった。すると、ふみねちゃんは突然…
「ねぇ欽ちゃん、、」(ふみねちゃん)
「ん?」(萩本さん)
「私も、舞台に出たい!」(ふみねちゃん)
ふみねちゃんの無邪気なお願いに欽ちゃんはこう答えたという
「じゃ、、、英語ができるようになったらね!英語が話せないとダメな時代がきっとくるから!」(萩本さん)
この言葉を聞いた、ふみねちゃんはすぐに「英語を学びたい!」と。
そして今年1月、欽ちゃんとの約束を守りアメリカへの留学を決めたのだ。愛娘の決断に、尚子さんは…
「一回じゃないですか、人生。だから後悔しないようにもうやりたいことは、やりたいようにやらせてあげたいし、全然、反対とかはないです。よかったなぁって思いました反対に、夢があって!」(尚子さん)
そんな尚子さんもまた、「私も英語を学びたい!」と、娘と共に渡米!ふみねちゃんと同じ世代の子どもたちに混ざりながら、英語の勉強に励んでいる。
「今度は本当に私が頑張る番なので!一生懸命生きて行って、いつかえみるに会った時に…ハハ頑張ったね!って言ってもらうのを目標に」(尚子さん)
こうして、逆単身赴任生活となった風見さん。
寂しくはないか、最後に聞いてみると…
「彼女たちは見つけたみたいなんですよ!これをやりたいんだ!これに向かって頑張るんだという時の目は、キラキラした目をしているので…。これを、僕寂しいから…っていうのだけではもう止められないんですよ」(風見さん)
風見ファミリーの時計は今、確実に動き始めている。
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