オバマケア代替法案、上院での可決困難に 与党・共和党からの造反が2人増え計4人
[ワシントン 17日 ロイター] - 米上院で与党共和党が成立を目指す医療保険制度改革(オバマケア)見直しのための代替法案を巡り、共和党議員2人が17日夜遅くに反対を表明した。共和党では既に2人の議員が反対を表明しており、これで与党造反が4人となり、上院での賛成票は過半数に届かず、可決は難しくなった。
上院のマコネル共和党院内総務は「残念だが、オバマケアを撤廃して即座に代替法案を通過させる取り組みは難航しそうだ」と語った。
共和党のランド・ポール上院議員とスーザン・コリンズ上院議員に加え、今回新たにマイク・リー上院議員とジェリー・モラン上院議員が反対を表明した。
トランプ米大統領は17日、ツイッターへの投稿で「共和党は、オバマケアを単に撤廃し、白紙の状態から新たな医療保険制度を作り出すべきだ。そうすれば民主党も参加する」と呼びかけた。
マコネル共和党院内総務は、数日以内にオバマケア撤廃に向けた法案の採決を試みる考えを示した。
一方、手術を受けて静養中の共和党重鎮のマケイン上院議員は、声明を発表し、米国民に質が高く手の届く医療保険制度を提供するため、超党派で取り組んでいくべきだとの考えを示した。
共和党は、8月の議会休会前にオバマケア代替法案をまとめ、9月から税制改革など他の主要政策関連法案に着手したい意向。上院のシューマー民主党院内総務も、マケイン議員同様に超党派での取り組みに言及している。
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