37歳月収70万円女子が陥った自分投資のワナ 年収が結構あっても「毎月赤字」では続かない
R子さんには、「洋服・コスメ代専用のデビットカードと口座」を作り、その口座に「洋服・コスメ代」を入金しておき、その中でやりくりしていくよう、提案しました。後日、R子さんから「デビットカードに切り替えたら、残高のおカネを気にして買い物をするようになりました」とのお話をもらいました。やはり、現金で買っている感覚が使いすぎ防止には有効のようですね。
「親」も「子」も自立したマネープランを立てる必要性
もうひとつのご両親への仕送りについても解決策を探しました。親孝行のR子さんですが、よく聞いてみると、「なんとなくの取り決めで毎月20万円以上」を仕送りしていたそうですが、「本当に20万円以上も生活費が必要なのか」、まずは、ご両親に毎月の詳細な支出を出してもらうようにしました。
支出の項目を出してもらったところ、意外に大きかったのがお母様の交際費です。友達とのランチや買い物、芝居の鑑賞代などに結構おカネを使っていました。その他にも無駄と思える支出があったので、整理してみたところ5万円削減しても、まだご両親はちょっとした贅沢もしながら暮らせそうでしたので、毎月の仕送りを「20万円から15万円に」してもらうようにしました。
自分の生活をしていくだけでも大変な世の中ですが、親の生活まで面倒をみるとなると、本当に大変です。R子さんは収入が高いので今は成り立っていますが、このままの収入が続くとも限りません。老いた親が子どもの面倒を見るケースもあるわけですが、少子高齢化が加速し、ますます国も会社にも余力がなくなる今の時代、依存しあう関係ではなく、各々が自立したマネープランを立てることが大切ですね。
今回のR子さんのように、普通の会社員なら、毎月の中で大きく支出を削減できる項目はあまりないとは思いますが、基本動作は変わりません。支出費目ごとに予算を設定し、その中でやりくりし、貯蓄に手をつけないことが大切です。もちろん、貯蓄に関しても、先を見据えて毎月続けていくことが重要です。
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