ホノルルだけじゃない!「ハワイの空」で激戦 日本航空が7年ぶりにハワイ島コナ線を復活
ハワイアンの拡大もここで打ち止めになるわけではない。「日本路線はもっと増やしたいという野望がある」とダンカリーCEOは語気を強める。「ただ今年はこれ以上増やせない」。米国本土向けの「A321neo」機が今年後半に入ってくれば、現在本土に飛ばしているA330を来年には日本へと回せるようになるという。
JALやハワイアンを含む各社のホノルル線は、成田・羽田だけでなく、中部、関西、福岡の各空港発着の便でも80~90%ほどの高い搭乗率を維持している。日本全体で増便の余地はまだありそうだ。
ANAの大型機に他社はどう対抗するか
2019年、ANAは超大型機「A380」3機の導入をホノルル線で予定する。地方から首都圏へ旅客を集め、500を超える席を埋める算段だ。
これに対抗するJALやハワイアンの戦略として考えられるのが、「地方空港からのハワイへの直行便だ」(国内航空会社幹部)。ANAが首都圏へと呼び込む前に、地方から直接ハワイへ運んでしまうわけだ。JALは過去に福岡や新千歳、新潟から、ハワイアンは福岡、仙台からホノルルへ運航していたが撤退。こうした路線が復活する可能性もあろう。
テロが多発する欧州は渡航者数が低迷しており、気候が安定し治安も良いハワイは観光需要の頼みの綱だ。今月末にはエアアジアXが関空から、LCC(格安航空会社)として初めてホノルル線に参入する。一部報道によれば、シンガポールのLCC、スクートも関空からの就航を検討中だという。
ハワイの空をめぐる争いは、まだまだ収まりそうもない。
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