革靴の大敵!「ジメジメ」への正しい対処法

若手注目職人が伝授する「週末靴磨き」の極意

最近の防水スプレーは高性能で、汚れもほとんど付かなくなるとか。ただし気をつけたいのが、カーフやコードバン、パテントといった光沢のある革に防水スプレーを塗布すると、光沢がなくなってしまうことだ。

光沢素材の革は、雨染み防止のアフターケアを

では、うっかり光沢のある革靴で雨にたたられてしまったら、どう対処すればいいのだろうか。

「靴磨きの最後に掛けるワックスは、ロウでできています。だから定期的な手入れを怠らなければ、水を弾いてくれるんですね。またその際にクリームを塗り込みますが、これも革に保湿効果をもたらすので、雨水の浸透を防いでくれます。しかし土砂降りの際はどうしても靴の中に水が入ってきてしまいます。そうしたときは、帰宅後に丸めた新聞紙を中に詰めて脱水しながら、陰干ししてあげましょう」

また表面の雨染みが心配なときは、こんなテクニックを用いるといいとか。

「絞ったタオルで表面を拭き、まんべんなく“きれいに”濡らしてあげることです。雨染みの原因は濡れた部分と乾いている部分の境目なので、そこをボカしてあげるんです」

日々のケアと定期的な磨きで、一生モノに育つ

明石さんによると、定期的な靴磨きと上記で紹介したような日々のお手入れを積み重ねることで、ゆうに20年は持つのだとか。

教えてくれた人

「お手入れをすることで、履き心地もどんどんよくなりますから。うちのお客様にもいますが、長い方では40年履けますよ。靴は履きながら育てる楽しみがあります。安物はすぐダメになってしまいますが、ちょっといい靴にはそれだけのポテンシャルがあるんです」

手を掛けた分だけ、どんどん馴染んでいくのだ。こうして大事に育てた革靴は、もはや身体の一部のようになっているハズ。目指せ一、生モノ!

明石 優/靴育て研究家・絵描き。茨城出身。2006年靴磨きを始める。2008年シューズラウンジ brift Hが南青山にopen、百貨店、一流アパレルブランドのイベントなど靴磨きパフォーマンスを経験。2011年独立。現在、世田谷ものづくり学校内『自由大学』、熊谷『NEW LAND』などさまざまな場所にて日本には数少ない靴磨きの講師として活躍。 靴のケアをより身近にしてもらいたい想いで代々木公園にてaozora shoe shine schoolも開講中。 この時代だからこその靴磨きの大切さと奥深さを伝え、靴を手入れすることを歯磨きくらい当たり前の文化へ発展させていく。
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