徹底調査、都内主要駅「トイレ」の数と清潔感 これさえ読めば、トイレ選びで失敗しない

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乗客数世界一を誇る東京の西の玄関口・新宿駅は、乗降客数の多さに比して個室総数24(和式11)と設置数に問題がありそうだ。実際に混雑が激しく、サザンテラス口を除いては緊急時には不向きだと判断。また、常に使用中で清掃が行き届かないのか、清潔感にも欠ける印象で低い評価となった。中央線経由で新宿乗り換えの際にトイレ利用をと考えるなら、一駅前の中野駅(個室5)利用のほうが得策だろう。

乗降客数第2位の池袋に至っては個室14(和式5)という状況だ。調査中も個室は常に使用中で、緊急時に池袋駅でのトイレ利用を考えるのはリスキーだと実感させられた。新宿駅同様「巨大ターミナル駅だから」「乗り換えの途中だから」と考えると失敗してしまう可能性が大。

もっとも新宿や池袋なら駅ビル内の比較的清潔なトイレに駆け込むという手もあるだろう。山手線利用なら隣の目白駅(個室2)、大塚駅(個室4)の利用を考えたほうがよいだろう。

北の玄関口、南の玄関口 ともに健闘

北の玄関口・上野駅はエキナカ商用施設エキュートによって快適に使えるトイレが増えた(個室20)。したがって場所により設備の新旧はまちまちだが、男性トイレでの行列はほぼないため、利便性は高いと判断した。山手線を利用する場合、西日暮里駅、日暮里駅ともにトイレの利便性は低いので、上野駅利用を念頭に置いておくとよいだろう。

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同様にエキュート品川、エキュート品川サウスを抱える南の玄関口・品川駅も男性トイレ(個室20)での混雑はなかった。休日のランチや週末のディナーの時間帯は隣の女性トイレの行列は常態化しているが、男性トイレ利用に関しては利便性が高いと言ってよいだろう。

一方で、大規模な再開発が進む渋谷駅には渋い判定を下す結果となった。活気ある街の宿命なのか、駅のトイレ(個室11)は混雑する時間帯が多く、清潔感にも欠けた。駅周辺の商用施設の充実の割に駅構内のトイレの増設が追い付いていないのが原因だろう。

新宿駅、池袋駅の少なさまではいかないものの、我慢できなくなりそうな場合、渋谷駅のトイレに期待するのは危険に思われた。加えて、お隣の原宿駅は個室2室で、うち1室が和式。休日の混雑時の利用は自殺行為に等しいと覚悟しなくてはならないだろう。

≪駅男子トイレあるある≫
・個室からおばさん登場! 女子トイレが長蛇の列だからって……
・和式トイレは小便器だと認識している人がいて、床がびしょびしょ
・残尿処理にやたらと懸命に取り組むオジサン

 

日々、利用する駅は人それぞれだと思うが、時間のない時にあせって探すこともあると思うので、特に営業パーソンなどは、この情報を頭に入れておけば、いざというときに困らないだろう。

首都圏鉄道路線研究会

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東京の鉄道路線を中心に各種統計データなどを駆使して、鉄道がもたらすさまざまな効果効用を日夜研究している。

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