徹底調査、都内主要駅「トイレ」の数と清潔感 これさえ読めば、トイレ選びで失敗しない
埼京線で板橋駅から池袋駅を目指す場合、これについてもどちらでもいい。池袋駅は乗降人員数2位の駅なのに、それに対してトイレの数が少ない。「中央1改札」内のトイレは、混み合っているにもかかわらず、和式と洋式のトイレが半々のため、待ち時間が長くなっている。
板橋駅はゴミが落ちていたり、臭いがきつかったりと清潔度は低く、改札内ではあるが、とにかく寒いということが印象的だった。そういった点で「公衆トイレ」感がかなり強くなっており、混雑していない板橋駅か、混雑している池袋駅で順番を待つか、お好きなほうをどうぞ、といったところだ。
・やけに混んでいると思ったら和式トイレがガラガラ
・パウダーコーナーがきれいだと駅の好感度が上がる
・あまりの混み具合に、ついに男子トイレに向かうおばちゃん
男性も個室の占有率が重要
続いて男性編へ。駅のトイレに男性が求めるもの。それはとてもシンプルだった。緊急事態に対応可能なトイレ、つまり待たずに利用できるトイレが高評価を得た。もちろんトイレは清潔で設備も新しいほうがいいが、〝駅トイレ〞の存在意義は何よりも〝今、すぐに〞使えることのようである。『うんこ漢字ドリル』(小学6年生用)から、また例文をひくならば、「ぼくがどこでもうんこをするというのは誤解だ」(83ページ)。
男性編では、混雑度、清潔さ、個室、小便器の数を点数化して、ランキング付けした。調査の結果、〝小〞を催した場合、概ねどの駅でも大事には至らないことが判明。酔客で便器がずっと占有されてしまうといった、きわめてまれなケースに遭遇しないかぎり事故は未然に防げるだろう。
問題は〝大〞に呼ばれてしまった場合だ。通勤・通学で普段から使い慣れている路線なら、経験値から「ここは見送って、次の駅で」といった対応もできるが、そうでない場合、駅ごとの個室の混雑状況には注意を怠らないようにしたい。
今回調査の14駅中、男性目線でもっとも利便性が高いと評価したのがJR東京駅である。改札内に設置されたトイレが13カ所(小便器90以上、個室58)という他を圧倒する数のため、駅利用者数の多さにもかかわらずトイレの混雑がないことが最大の要因だ。
リニューアルによる設備の新しさ、清掃も行き届いていることが、プラスとなる結果となった。ただし、広い構内は駅に不慣れな人には迷宮のようにも思われ、目的地にたどり着くまでに意外と時間がかかってしまう可能性もある。油断は禁物だ。
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