女性のほうがビジネスリーダーに適している

約3000人の調査で判明したこと

Martinsen教授は今回の調査結果について、「ビジネスでは常に顧客や依頼人を探し求めたり、生産性や利益を上げたりする必要がある。この調査結果は、新しいものを取り入れる能力や、明瞭さや影響力をもって人を先導する能力において、一般的には女性の方が生来優れているということを示している」と結論づけた。

さらに、「今回の結果は、経営の階層構造そのものや、そこでの役割に女性が不在だという現状について、正当な疑問を投げかけることになる」とした。

研究を共同で行ったLars Glasø教授は、女性の方が心配しがちで情緒面での安定性に欠けるという事実をもってしても、それが男性よりも女性の方が明らかに管理職に適しているという事実を否定するものではなく、意思決定者がこの事実を無視すれば、実際上は適正において劣るリーダーを雇用することになり、生産性を損なう可能性がある、と指摘した。

女性上級管理職は世界で25%、日本は7%

なお、3月に発表された、調査会社のフォーチュン・ナレッジ・グループがカナダ・ロイヤル銀行と共同で行った、全米上位500社(フォーチュン500)における性別の多様性に関する調査によると、最高経営責任者(CEO)全体の中に女性が占める割合は2016年、4.6%だった。500社のうち女性がトップにいる企業はわずか21社で、前年の24社から減少した。

一方、米会計事務所のグラント・ソントンが行った調査「ウィメン・イン・ビジネス2017」によると、世界的にみて、上級管理職に女性が占める割合は2017年、25%だった。日本の企業ではさらに低く、わずか7%だった。

(文:松丸さとみ)

政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 今さら聞けない競馬のキホン
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • ブックス・レビュー
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
好業績の裏で検査不正<br>スズキ「鈴木修経営」の光と影

5月10日の決算会見に登壇し完成検査の不正を詫びたスズキの鈴木修会長。不正は組織的・構造的な問題か、現場への目配り不足によるのか。長年にわたるカリスマ経営の副作用を指摘せざるをえない同社のガバナンス体制を詳解する。