心をゆさぶる!歌川国芳の「ねこ」と「特撮」 府中市美術館の展覧会に行ってみた

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《流行猫の曲手まり》(後期展示)

奇跡の国芳コレクションの美に絶句

というわけで、行ってきました。「歌川国芳 21世紀の絵画力」展。会場は「19世紀の国芳」と「21世紀の国芳」の2部構成。前者では江戸時代当時に国芳が手がけた仕事、後者では現在の国芳人気の理由が、いくつかのポイントに分けて紹介されています。

会場に入ってまず目を奪われるのは、一枚一枚の浮世絵の美しさ!「摺りの状態、保存状態」ともに金子さんが太鼓判を押す、奇跡の国芳コレクションから集められた浮世絵の美に圧倒されます。そして、各作品の面白さ。こんな愉快な絵、こんなへんてこな絵、斬新な構図の絵が江戸時代に描かれていたなんて、驚きのひと言です。しかも、普通は難しくてあまり読みたくない解説パネルが面白い! さすが、美術ファンのみならず幅広い層の読者から支持を集める名物学芸員・金子さんです。

百聞は一見にしかず、本物の展覧会にはかないませんが、会場のほんの一部を撮影したので、WEB上でその魅力のカケラをご覧ください。(*展示室内の撮影には、府中市美術館の許可を得ています。)

必見その①:江戸の役者のファンになるかも──役者絵

「役者を追いかける」は、〈役者絵はどうも苦手で……〉という方にぜひ見てほしいコーナー。きっとご贔屓の役者が見つかるはずです。

《似たか金魚》(後期展示)
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