サムスン電子、第1四半期は過去最高益に迫る 営業利益は前年同期比41%増の84億ドル予想

拡大
縮小
 4月5日、トムソン・ロイターの調査によると、韓国サムスン電子の第1・四半期決算は、半導体部門の過去最高益を背景に営業利益が3年半ぶりの高水準を記録する見通しだ。写真はソウルで昨年7月撮影(2017年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 5日 ロイター] - トムソン・ロイターの調査によると、韓国サムスン電子<005930.KS>の第1・四半期決算は、半導体部門の過去最高益を背景に営業利益が3年半ぶりの高水準を記録する見通しだ。

同社がまとめたアナリスト18人の予想平均では、営業利益は前年同期比41%増の9兆4000億ウォン(84億4000万ドル)になる見込み。2013年第3・四半期に記録した過去最高益10兆2000億ウォン以来の高水準となる。

半導体部門の利益が5兆8000億ウォンと過去最高に達し、営業利益を押し上げるという。

また同調査では、新型スマートフォン(スマホ)「ギャラクシーS8」が発売される第2・四半期には営業利益が過去最高の11兆9000億ウォンに達すると予想されている。

「S8」の発売は4月21日。

サムスン電子は4月7日に第1・四半期の業績見通しを発表する。

アナリストは、データの長期保存向けNAND型フラッシュメモリー(電気的に一括消去・再書き込み可能なメモリー)チップを中心にメモリーチップのタイトな供給が今年も続く見込みだとし、サムスンの利益率は高水準を維持すると予想している。

また、一部のアナリストとサムスンのスマホ事業責任者は、「S8」の発売初年の販売が前機種「S7」を上回り、同社にとって過去最高を記録するとみている。

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT