はなわ「お義父さん」が大ヒットしているワケ お笑い芸人の泣ける歌が心を打つ
最近はテレビで見ない日がないという小籔千豊が、'08年に作ったのが『プリン』。
「母親が亡くなる4時間前に急に“プリンが食べたい”と言いだしたので、小籔が大急ぎで閉店直後のデパートでプリンを購入し、病院に戻ったけど間に合わなかったんです。母親がプリンが好きだということを知っていたのに、それまで1回も買っていかなかったことをひどく後悔していました」(在阪テレビ局社員)
北野武がビートたけしの名で歌ったのが『浅草キッド』。
「浅草のストリップ劇場で下積みをしていた時代を回想して書いた曲です。'86年に発売されたアルバムに収録されていて、至極の名曲と言われています。苦労した芸人はこの曲を聴くと、みんな号泣します」(前出・スポーツ紙記者)
号泣とまではいかないが、ウルッとさせるのがダウンタウンの浜田雅功が槇原敬之と一緒に歌った『チキンライス』。
「ダウンタウンの番組に出演したことがきっかけで槇原が作った曲ですが、作詞は松本人志。彼の貧しい少年時代のエピソードがもとになっています」(音楽誌記者)
なぜ心に響くのか
芸人が歌う曲が、なぜそんなに心に響くのか?
「ともすれば軽薄短小のイメージがある芸人に、実は波瀾万丈の人生があったという意外性。そういうものを日本人は好みますからね。またそれが歌詞の持つドラマを増幅させるんです」(前出・富澤氏)
事実に裏づけされた歌詞だからこそ、聴く人の心を打つということなのだろう。
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