「しな鉄」が軽井沢駅に遊園地を開設するワケ

アウトレットに対抗、「旧軽」と鉄道がタッグ

しなの鉄道の観光列車「ろくもん」(筆者撮影)

軽井沢は日本を代表するリゾート地だ。1000メートル程度の標高があるため夏でもさわやか。避暑地として古くから人気が高く、別荘やホテルが立ち並ぶ。

そんな軽井沢のイメージを一新するようなプロジェクトが軽井沢駅でスタートした。しなの鉄道(しな鉄)・軽井沢駅のスペースを使って“遊園地”を造るというのだ。

森の中の遊園地をイメージ

しな鉄の設立は1996年。長野新幹線開業に伴い、JRから切り離された並行在来線をしなの鉄道線として1997年から運行している。長野県が大株主で、軽井沢町など沿線自治体も出資する第3セクターの鉄道会社だ。地域の鉄道会社という事情もあって、会社の経営目標は単なる鉄道の安全・安定運行にとどまらない。駅を核とした沿線の街づくりにも力を入れている。

3月14日、同社は軽井沢駅の駅ナカ開発に関する発表を行った。しな鉄線開業20周年ということもあり、その内容はかなり大がかりなものだ。1、2番線ホームと旧1番線ホームの間をデッキでつないで広場にする。そこに1周100メートル程度のミニ列車や、使われなくなったレールの上を足でこぐ「レールバイク」を走らせる。引退した列車を置いて車内をプラレールなどのおもちゃで遊べる場所にする。また、飲食、書店、衣料品、雑貨などを販売する。引退したEF63形電気機関車など車両も展示する。各所に植栽を施し、森の中の遊園地のようなイメージを出すという。

新幹線開業に伴い役割を終え、現在は軽井沢駅北口の隣で記念館として公開されている旧・軽井沢駅舎に改札口や駅事務室を設置して再び駅として活用する。さらに、新幹線駅に隣接する現行の改札口は維持しつつ、事務室を移転させ商業店舗スペースを拡張する。総投資額は2.5億円。全額を自己資金で賄う。

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