一方で、杉江氏の発言からは大西社長との違いもみられた。その一つが経営課題に対する優先順位だ。杉江氏は「大西社長は第一に成長投資を進めて、そのうえで構造改革を実施するという考え。私は構造改革を優先し、その成果を原資にして成長分野に投資したい」と率直に語る。
数ある構造改革案の中で、杉江氏が言及したのが人件費の削減だ。2008年の統合以降、三越伊勢丹では2011~2012年にかけて大規模な人員削減を行ったが、それ以降も人件費は増加傾向にある。理由の一つが新規事業のために人員を増やしたということ。もう一つが旧三越社員と旧伊勢丹社員との賞与格差を埋めるべく、毎年、旧三越社員の賞与を上げて旧伊勢丹社員との差を縮めてきた点だ。
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