仏大統領戦「24歳差婚」男にパリ中熱狂の裏側 大統領候補たちを「見た目」からぶった切り!
そして、そのセンシュアル度の高さから私が注目しているのが、無所属で “En Marche!(進め!)”という新しい党を立ち上げて立候補したエマニュエル・マクロン(39)。12月10日に開かれた集会では、会場からあふれんばかりの1万5000人ほどの聴衆が集まり、前代未聞だと話題になりました。
エリートで多能多才、性格もよく典型的なイケメン。まだ40手前ということもあって、メディアが取り上げる。今年の初頭に、無精髭を蓄えて公式の場に現れたことでも、SNSを賑わせました。昨今のパリのヒゲ人気(「パリで女子に不評な『無精髭』が流行る理由」)にも一役買っていることでしょう。そうなると、パリマダからの好感度もぐんぐん上がって、途切れることなくTVや雑誌で話題となる、という好循環です。
「マクロン征服王」の禁断の恋
このマクロン、そのセンシュアル度の高さから、私の執筆した『生涯男性現役』本の中の一節、「禁断の恋の行方」の主役としても登場してもらっています。
彼の妻は、高校時代のフランス語教師。年の差婚は珍しくないフランスですが、マダムがムッシューより24歳上で、3人の子持ち、しかもマダムの元教え子だったとなると、やっぱりまれです。その複雑なパズルを解いて恋を貫徹したのですから、見上げたものといっていいでしょう。
妻のブリジット(63)は、かつて滅多に公式の場に現れなかったのに、選挙近くになってからメディア露出が増えています。すごく美人、というわけではありませんが、聡明で柔和な性格で、年齢の割に色気もあって、チャーミングです。
ちなみに、マクロンの愛称は「マクロン征服王」。ノルマンディー公ギヨーム2世が、ヘイスティングスの戦いに勝利してイングランドを征服したノルマン・コンクェスト(Norman Conquest :1066年)。彼はイングランド王ウィリアム1世となりノルマン王朝を開き、ウィリアム征服王(William the Conqueror)の異名で呼ばれました。マクロンが「征服王」と呼ばれるのは、同じ北部ピカルディ出身で、フランス全土を制覇しかねない勢いからのようです(フフ)。
テロへの厳戒態勢も続いて、観光客が大幅ダウン。さらに最近では、大気汚染も話題となって、踏んだり蹴ったりのフランス。来年の大統領選によって、少しでもこの暗い雰囲気が明るくなればいいのですが。下馬評では、フィヨンとマリーヌ・ルペンの一騎打ちと言われているようですが、ひょっとしたらマクロンが「フランス版トランプ」として選挙戦をかき回すことになるかもしれませんね。いったい、どうなりますことやら。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら