フェラーリ、2025年に年間販売1万台超えも CEOが戦略転換を示唆
[ミラノ 7日 ロイター] - イタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリ<RACE.MI><RACE.N>のマルキオーネ最高経営責任者(CEO)は7日、2025年までに年間販売台数が1万台を超える可能性があると述べ、戦略転換を示唆した。
欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI><FCAU.N>から年初にスピンオフ(分離・独立)したフェラーリは、親会社の後ろ盾なく利益拡大が可能なことを示すよう求められている。
マルキオーネ氏はこれまで、自動車以外の製品にもブランドを拡大する方針を示していたが、7日の決算発表後に行われたアナリスト向け会議では、まず自動車に注力すると強調した。
同社は16年の出荷台数目標を約8000台とし、その後徐々に増やし19年までに9000台としているが、それ以上の目標は示していない。これはブランド価値を維持するのが狙いでもあるが、年間販売台数が1万台未満であることを条件に特定の燃費・排ガス規制の適用が免除されるためだ。
しかし、マルキオーネ氏は19年以降に販売するモデルにはすべてハイブリッドの要素が含まれるとし、この上限を超えて販売する道が開かれる可能性があると指摘。
「(年間販売台数は)2025年に1万台を大きく上回る可能性がある」と語った。
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